2010年9月8日水曜日

アトピー 中医学

西洋医学信仰。

おそらく戦後の日本は西洋医学に対して信仰といってもいいほど
盲目的に西洋医学を信じてきたのでしょう。


かくいう私ももちろんそのように育ってきたわけで、たとえば
漢方薬というのは、耳になじみはあっても、アトピーが悪化するまでは
とんと縁のないものでした。


それまでも東洋医学のホリスティックな考え方は、アーユルヴェーダ、
ヨーガなどすべて自然農と通じていますので
とても共感していましたし、自然農の師、川口由一さんも漢方学を
極められていて、ご自身やご家族は一般医にいっさいかからず治療されて
いたりと、とても興味は持っていました。


陰陽 五行



この宇宙に存在するものはすべて、私たちの身体はもちろん、このようにすべて
かかわりあっていて、どれかひとつが単独で存在するということはない。

なので、どこか身体に不調があらわれた時も、そこの一点のみがいけない、ということは
決してなく、さまざまなことが重なりあって生まれた不調だということ。


西洋医学では、病院にいけばまず「病名」を診断されて、
その「病気」にあわせた治療、投薬がされるわけですが、
東洋医学では、「病名」ではなく、
個々人の「体質」をまず見てから、その「症状」にあわせて
治療が進められていきます。


「アトピー患者は・・・・」とよく言われることですが、一口に
アトピー患者といっても、年も違えば、体質も、性格もぜんぜん違うわけで
その人、ひとり一人によって、適切な対応というのが必ずあるはずなのです。

そんな中出会ったのが、こちらの本


「○○すれば、アトピーが治る!」
という仰々しいタイトルの本が出回るなか、この本はじつに冷静に
アトピーになるメカニズムを教えてくれていて、かつ
さまざまな症状にあわせた治療法を紹介してくれていました。


それまでも、腸内環境を整えればアトピーが治る、油を断てばアトピーが治る、
水がすべてだ、活性酸素を増やせば、などなどなどなど、ありとあらゆる
本を読んだりしましたが、どれもどうしても心から納得できずに
いました。



そしてこの時ようやく、混沌としたネットサーフィンの毎日に
一筋の光が見えて・・・・
「中医学でアトピーを治そう!!!」と決心することができました。


東洋医学的な診断によると、わたしの体質は

「陰虚」(とくに腎陰虚)

陰が不足し、熱気が出て潤い不足気味。


体内の水分が不足していて、熱がうまく発散されない状態。
よって血液に熱がこもってしまっている。

アーユルヴェーダでは私はピッタ体質なので
とにかく熱がこもりがち、ということは以前から知っていたのですが。。


子供のころから若白髪があり、赤ら顔で乾燥しているのに肌は脂性。
口の渇きが強く、よる夢をよく見る、発疹が出やすく
月経血量がとても少ない。怒りっぽい。
などの特徴があります。


まずは自分の体質、性質を冷静に知る、ということが
大切のようです。


喘息 アレルギー性鼻炎 アトピー性皮膚炎

はアレルギーマーチといわれるアレルギー持ちの典型的な
症状ですが(わたしも全部持っていた)、上図でいうと
「肺(金)」にすべて呼吸器である喉・鼻・皮膚が当てはまるので
すべて同じ仲間であることがわかります。

また耳は「腎」にあたりますので、耳なり他、耳の疾患は
単に耳だけの問題ではなく腎系に問題を抱えていることが多いとか・・・


その他たくさん、わたしは個人的に深くうなずけることが
ありました。






ここで「中医学」について。

日本では「漢方」という言葉が主流になっていますが、そもそも漢方というのは
日本で作られた言葉で、漢の時代の中国医療が日本に伝わったので
そのように言われたということです。

なので漢方は俗に日本漢方と言われています。


日本漢方は、逆に言えばその時代から進化をしていない。


昔々から、「冷えは万病のもと」と言われていたくらいですから、
人々はたいてい、栄養が足りなく、冷えに苦しんでいたという現状があり
そういった土台のもとに病気になったので、処方も冷えをとり、暖めるということが
肝心でした。


しかし現代の病気は、逆に栄養過多、肥満など、昔とは実情がだいぶ
変わってきています。


アトピーという病気も、多くはわたしも指摘されたように
血熱(血に熱がたまる)、湿熱(体液に熱がたまる)の状態になっている
ことが多く、そういった症状にピタリとあてはまる処方が日本漢方には
なかったのです。


ところが、中医学というのは、その5000年の歴史をもつ中国医療をベースに
現代にあわせた処方が多く研究されています。

なので、たとえば日本漢方のお医者さんに行っても、たいてい処方されるのは
ほんの数種類の決まった漢方薬。
それがあわなければ、「漢方は効かなかった」となってしまうのですが、
中医学の処方は、とても多くの選択肢があるのです。


わたしも最初に通った漢方医さん。
じつは日本の名医100人とかに選ばれるほどの漢方医さんらしいのですが、
説明に力がなく、わたしが「○○を飲んでみたい」といえば
「あ、そう」といってヒョイヒョイ薬を出してくれたり、
症状が激悪化したりすると、とたんに動揺したりして、いまいち
信用ができないでいました。(わたしがあまりにもいろいろと言うので
看護婦さんに陰口をたたかれました、、、、)


どうしようか迷っている時に、中医学の薬局が佐倉にあることを知り、
さっそく足を運んだのが臼井駅前にあるファインエンドー薬局


初めて足を運んだときは、手首のグチャグチャが少し乾いて、
ケロイドのように黄色いかさぶたがベッタリとくっついている状態でしたが、
薬剤師の遠藤さんはまったく動じることなく、冷静にかつ熱心に対応してくださり、
「ようやく信頼できる方に出会えた!」という安心と喜びに
ほんとうに心からうれしい思いがしたのを、一生忘れることはないと思います。


そうして中医学と出会うことができ、5月21日から着実に少しずつ少しずつ
快方に向かうことができました。


中医学とアトピーについては、ほかに↓の本もあります。


ご興味をお持ちの方は、ぜひご一読くださいませ。

中医薬局はこちらから検索できます。



漢方薬は保険がききませんので、たしかにかなり高額です。。

でもその分、しっかりと納得して取り組めば、その効果と満足度から
けっして高いものではないと、おもっています。


次は食事について書いてみようと思います。

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