2017年10月16日月曜日

十五夜さまとどんぐり拾い

10月6日のへのへのわらべは2日遅れての十五夜さま。

秋の野の草を摘んで「いけばな」をして、お月見団子をつくりました。


みんなで活けたお花をお供え


まずはお散歩に出て、秋の草摘み。
お隣のおばあちゃん、子供たちのにぎやかな声に喜んでくれました

お花ロードへいこうとしていましたが、自然と裏山のお宮様へ

立派なご神木があります

青いどんぐりがいーっぱい

まだ真新しいどんぐりを、みんな夢中になって拾いました。


この日は参加していた我が家の長男も、もう散々やってきたはずなのに、
最後まで集中して拾い続け、、、、、、、




子供たちが、どんなささやかなお花を摘むかな~と楽しみにしていましたが
どんぐり拾いで満たされた子供たちは花に見向きもせず、、、、

けっきょく母たちが摘むことに。




持ち帰った花をいけてみる

でも、その辺の小さな草花も、生けてみるとまるで違った風情をかもし出します。

そんな雰囲気を少しでも感じてくれたらいいな。



お待ちかねのお団子作りはみんなおお張り切り!

かぼちゃペーストが多すぎてベットベト、、、

おもちのほっぺの3人がお団子にかぶりつき



しかし十五夜のお月様は本当に美しかったですね。




雲ひとつない空にドーン!というのではなく、 流れる雲から見え隠れ・・・・


あの風流な月を愛でるというのが、日本人的だなぁとつくづく思います。


小さい子がいると、日々の生活でいっぱいいっぱい。
季節の行事もなかなかできませんよね。

かくいう私も「金曜日にやるからいっか~」なんて十五夜当日のお供えをサボリまして、、、
そうしたら祖母宅でステキなお供えを見てきた森に
「うちのお供えちゃんと作った~?!」と叱責?されまして、、、
翌日せっせと準備をした次第です。


完成した室礼(しつらい)をみた森、「ステキだね」と。


母としてはそう思える5歳男児、ステキだと思いました。


昔の日本家屋は、床の間があったり、縁側があったり、
季節ごとに室礼(しつらい)をする風習があたりまえにありましたよね。


ちょっとした季節の草花を飾る、そんな気持ちも大切にしたいです。



幼い子供がいるとなかなかできない季節の行事も、みんなとなら楽しめる。


この機会をへのへのわらべではやはり大切にしていきたいです。




話は戻りましてどんぐり拾い。



どんぐり始め、子供たちって本当に夢中になって何かを拾ったり集めたり。

いったいそれはなんでだろう?とあらためて考えてみました。


「単純に楽しいんでしょ」と旦那さんは言い捨てますが(笑)
つい理屈をつけたくなる私。



子供ってまだ本能的な部分がすごく多くて、女の子も男の子も集めるけど、
やっぱり男の子のほうが夢中になって集めるところをみていると、

「本能を満たしてる」のかな、と。


集めたい、拾いたい、征服したい、よりたくさん、できるかぎり。


その先の用途とか、企みとか(笑)はまだあるわけじゃなし、
ただ単純にその思いなのか衝動なのかを満たしたいのかな、と。


もうちょっと年をいくと、集めたがるカードだの、征服したがるゲームだのの
走りというか、原型というか。


なんとなく、そんな気がしました。

まぁもりは3年やってもまだ満たされないみたいですが?!



私は強く思うんですけど、3歳ぐらいまでの子供たちにはなるべく欲求不満は
残したくないなぁと。

思う存分やりとげたらたら、きっと満足してその先にいける。


たくさんの甘えも、けんかも、どんぐり拾いも。


あらためてそんなことを思った、秋の十五夜さまでした。

2017年10月11日水曜日

おなじ釜の飯をくう

今年は十五夜が10月だったので、9月はみんなで秋の味覚を堪能。
9月のへのへのわらべ和の行事は「羽釜で栗ごはん&七輪でサンマ」をつくりました。

「せーの!」でオープン。上手に炊けたかな?

栗は先週、みんなで拾ったもの。

お米はお隣さんにいただいた地元の新米。

サンマは父ちゃんが釣ったもの、というのはウソですが(笑)







栗ごはん、じつは作ったことがなかったお母さんがほとんどだったので、
おうちで皮をむきむきしてきてもらいました。

すごいイガイガに包まれて、かたーい鬼皮に守られて、
美味しいものって食べるまでに、どれだけ守られてるんだ!手間がかかるんだーと
思わせるひと時ですよね(笑)


火をおこすために、みんなで杉の葉っぱ(通称モエモエ君)や、小枝を拾い、
簡易かまどに火をおこし、
七輪の炭を燃やすために必死でうちわであおいで、
美味しい美味しいごはんができました。


ぱたぱた

開ける前のドキドキワクワク

できたできたと完成の舞い


サンマが焼ける匂い。



「さかなくさーい!」なんて嫌がる子はだれもなく、
「おいしそうだね~」と口々にいうこどもたち。

甘い栗ごはんに香ばしいサンマ。

ちいさーーーーい小骨を気にして取る我が家の長男(笑)とは違って、
頭からバリバリ食べちゃう3歳男子。おそれいりました!



「おいしいね、おいしいね」と口々にいいながら、みんなで輪になって食べる
秋のごちそう。



旬の恵みにありがとう。

 

さーておなかが満たされたらやっぱり散歩に出ずにはいられない!

いくぞー



芋虫ごろごろ

柳の木にもいっぱい

これはなにかな?
この日(9月22日)はちょうどお彼岸でした。

根古谷の田んぼの周りにも、お寺さんの周りにも、彼岸花がいっぱい。


毎年季節を間違うことなく、変わらず咲く草花をみると、なぜか心落ち着き、
自然の一部である私たちを感じます。

少し毒々しさもある赤い花を、日本人はあまり好まない風潮もあるようですが、
別名「曼珠沙華(まんじゅしゃげ)」はサンスクリット語で天界に咲く花という意味。
おめでたい事が起こる兆しに赤い花が天から降ってくる、という仏教の経典から
来ているそうです。


あの世に咲く花、あの世とこの世は表裏一体?



澄んだ空気にサンマの香りと彼岸花。



彼岸花のむこうに寝釈迦さま



おさんぽから帰ったら、みんなで今度はおはぎを作って食べました。



おなかも心もおなかいっぱい。


最近の我が家の2歳女子、へんてこカワユイ発言をひとつ。

「かあちゃーん、もうおなかいっぱいでペコペコ~!」

どっちやねん(笑)




ご先祖様に感謝して、今日もおいしく美しい一日をありがとう。