2017年6月10日土曜日

ほーたる来い


やまみち来い、行灯の光をちょいと見て 来い♪



先週の日曜日は和の行事「ホタル狩り」。
そして今月からお願いした蘭ちゃんの自然観察会とのW企画でした。






まずは日中、前日に子供たちにやってもらった折染めの和紙とトランスパレントを
使って行灯を手作り。



その後、早めの夕食弁当を食べて、いざ蘭ちゃんの自然観察会。


肝心の虫達の写真を一切取り忘れてしまったのですが、、、

巨大なカブトムシの幼虫から、恒例のアメンボ、てんとう虫、ミミズ、蝶々。
そしてザリガニに沢蟹。


子供たちは生き物を見つけるだけで大興奮。
考えてみたら1,2歳からあたりまえのようにそうした生き物に触れてきた子供たちとしか
ほとんど関わってこなかったので、小学生でも同じように大興奮している姿が
かなり新鮮だったのですが(笑)

振り返ってみると、自然体験の乏しかった自分の幼少期。小学生になってから
必死にオタマジャクシやアメンボを雨の中とっていた記憶がよみがえりました。


あのワクワク感、合羽を着て夢中になって虫網をふりまわしていた記憶。
集中と同時に、ものすごい開放感。
人生の中でこんなに鮮明に覚えている雨の日は他になかったかもしれません。


そして大人になってしまうと、その高揚感。
子供と同じ感性はもう完全に消えてしまって、
ただオタマジャクシを見ただけでは、残念ながら内心は
「あぁ、オタマジャクシね(知ってる知ってる)」くらいの気持ちしかありません(笑)


そこで蘭ちゃん先生。


森のようちえん時代のママ友ちゃんですが、自然界に物凄く詳しい。
野鳥、昆虫、野草からもちろん野鳥まで。
なんでそんなこと知ってるの?ということまで
なんでもござれ。

一番驚いたのがコケ類地衣類まで詳しいこと(笑)

聞いたことない単語が次々出てくる。

オタマジャクシと一口に言っても、「こーんなにあるんですよ」って
自然界の奥深さをさら~っと教えてくれる。

それで大人たちも子供と同じレベルまで興奮して「えぇー」って盛り上がる。



ただ出遭っただけで興奮できる子供たち、とはまた違う
楽しみ方を大人もできるんですね。

蘭ちゃんには沢山いつも教えてもらっています。ありがとう。
四街道「メダカの会」さんなどで大活躍中。

ニワトリ話で唯一盛り上がれる、希少なお友達であります(笑)



そして寝釈迦様の向こうに、太陽もしっぽりと暮れたころ、
いよいよ行灯をもってホタル狩りへ。




残念ながらやはり写真ではうまく写りませんが、ツツー、ツツーっと飛びながら

ピカーっ、キラーーっと飛ぶ風流な姿に、子供たちも大人も心奪われた夕闇のひと時。



あの動きと光を見るたび、なんだか自分の中の奥深いところに眠っている
日本人の和の心が、よび醒まされるような不思議な感覚になります・・・


海外で見たホタルはチカチカと光っていたし、平家ボタルともまた違う光り方
らしいです。


ゲンジボタルは光も強く、そして人懐っこいのかな。

おちびさんでも簡単に手にとれるほど。



でも飛び立つと「ばいば~い」と手を振る幼い子たち。
来年もまた会えるかな・・・?


手に10匹近くも隠し持ってた男子もいましたが、、、、




ほーたる来い、やまみち来い、行灯の光をちょいと見て来い♪


歌もすっかり覚えたね。


楽しい時間をともに過ごしてくれた皆さん本当にありがとうございました!


子供も大人も、心の奥の宝物の日でありますように。。


(いつも準備でテンパりすぎて、八つ当たりされまくりの旦那さま
 本当にごめんなさい・・・・・)



そして、蘭ちゃんの自然観察会、来月は7月16日日曜日を予定しています。

ご参加お待ちしています!




2017年6月6日火曜日

赤い実

すっかり更新が滞ってしまい、、、実家の母が安否確認の連絡をしてきました(笑)

農作業も4月から3年ぶりくらいに復活して体が追いつきません。
あらためて、常に太陽と大地と共に仕事をする方たちに敬意をはらいたい気持ちです。

でも野良仕事は本当に大好きだなぁとあらためて。


さて、赤い実、というか黒い実。おいしいおいしい桑の実。
なんと桑の木が我が家に3本もあったことを、つい先日知りまして、、、、、
今までいかに駆け抜けて周りが見えていなかったんだと思いました(笑)


お恥ずかしながら、ワタクシ数年前に子供が森のようちえんにお世話になり始めて
初めてこの実を口にしたんですが、


なんとも甘い、深い、優しいお味。
いちごのような酸味はほとんどなく、濃厚な甘みなのに、サッパリしたあと味。

これぞ、自然の甘さ。


たまらなく美味しいですね。


今年はFBなどでも皆さんたくさん投稿されているし、豊作なのかな?

子供たちも夢中になってとっては食べ、木登りもすっかり上達しました。


そしてこの時期の草原で見かける赤い実といえば、こちら。



いわずと知れた?へびいちご。

へびが捕食するような生き物たちが沢山住んでいる場所に出るから
へびいちごって言うんですって。


これは驚くほど、無味無臭(笑)
食べても毒ではないそうなんですが、どうしたらこんなに無味無臭になれるのか!
というほど味がない・・・


でも2年ほど前まではこれも夢中になって食べていた森も、さすがにもう見向きもしません。


「へびいちごはもう旨くないってしってるし」なんて憎まれ口を叩くほどですが、
このへびいちごさん、焼酎漬けにすると素晴らしいかゆみ止めのお薬になるそうなんです。

虫刺され、汗疹、これからの時期必需品ですね。



なのでみんなでこれも摘んで、焼酎漬けにしてみました。





自然界が私の師匠。すべては自然から教えてもらう。
そんな私と同じような感覚のお持ちの、たくさんの先人にもまた多くを教わるのですが、
そのなかの大好きな方の一人、ベニシア・スタンリースミスさんが

「自然界には必ず、その病を治す薬がある」

というようなことを仰っていました。


その土地、その季節。


虫の出る季節になれば、日本ではドクダミが芽生え、へびいちごが出て、
食中毒の心配な季節になれば梅が実る。


全て自然界のものは、無駄ではないんだな~ということを
小さなことでも、一つ一つ体験をとおして
まるまるっと、腑に落ちているような人になってくれたらな、と
思います。


へのへのわらべの活動も、この土地、環境と生活に沿ったものを
さりげなく取り入れてきたいと思っています。