2011年11月1日火曜日

自然農における 虫 と 月 と 旧暦

イヌタデに祝福されながらそら豆発芽!



自然農では、

「虫や草を敵とせず」


が基本の理なので、基本、どんな虫がいても放置です。


でもあくまで目的は「野菜の栽培」なので、目的が叶えられない場合には
草を刈りますし、虫も殺すこともあります。


そういう場合、師匠である川口さんは「無心にさっと殺す」と言います。

無心にさっと刈る
無心にさっと殺す



でもこれがなかなか難しい、、、、


実はことしの夏は、けっこう虫を殺しました。


8月に撒いたニンジンが、きれいに発芽したと思ったら
あっという間に全部消えて、、、、、、、、

1m幅、10mくらいの畝、全滅です。


去年は日照りのせいで、やはり全滅したニンジン。


ショックは大きくて、2回目に撒いた後はさすがに寒冷紗をかけるも、
やはり発芽しても半分以上は消えて~~~~

寒冷紗の隙間から、バッタが入ってしまうんです。


白菜も1回目の定植後、全滅。


そうなると、さすがにいつもは可愛く見えていたバッタなんかも
葉についてるのを見ると「んにゃろ~~~~」(メラメラ~~)
という気持ちになり、グサっと。

とても無心の境地とは程遠く・・・・・・




虫1匹殺めるでも、とても嫌な気持ちになりました。



それに虫を全部殺すなんて、到底できる数じゃありません。
(農薬撒いちゃえば皆殺しだけれど・・・・)


一日中畑に立って、見張り番をしているわけにもいかないし。



もう一度、根本のところから考えました。




虫の状態も、畑の状態がどんどん自然に近づいてくると、自然に調和して
バッタばかり大発生ということはないそうです。

でも「今」を生きるにはどうしたらいいのか。



昔から言われていることに、もう一度立ち返ると、
例えば月の運行。

月の満干と、生き物の生態はとても密接な関係がありますよね。

農の仕事でいうと、

新月には虫が少ないので種まきにむいていて、

満月に産卵する生き物が多いように、満月周辺は生き物の活動が活発。

満月から新月に向かう時期は、定植にむいている。


こんな基本的なことすら、私たちは無視して、つい自分たちの
スケジュールを優先して、作業をしていた。


月の満干に敏感になるということは、現在のグレゴリオ暦では
ぜんぜん噛み合わない。


すると自然と旧暦に視点が向く。



旧暦とはなんぞやというところから紐解く。



いやはや「自然に寄り添う」自然農に取り組む身として
旧暦について無知だった自分に思わず「オイ!」とツッコミを入れたく
なるほど、奥が深い旧暦。


9月の直撃した台風の後、虫たちの活動が一気に終息にむかい、
2度目に定植した白菜は順調に成長。

台風のおかげなのかなぁ?と思ったら、
旧暦ではしっかりと「秋分の後には虫の活動がおさまる」とある。


雨の多い土用には、驚くほどピッタリと雨が降る。


旧暦おそるべし。


これからもっと旧暦と身近に生活していくことになりそうです。






益虫も害虫もない



ただ故あって存在する命は 



ただ生きることが許されている命



生をまっとうして



死に朽ちて



風に吹かれて、土に還る




巡りめぐる命

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