2010年11月25日木曜日

玄牝(げんぴん)



オフィシャルHP

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‘自然’という言葉は、‘自ずから然(しか)らしむる’
ということを示しています。

何が自ずから然らしむるのかといえば、

いのち が いのち

‘自ずから然らしむる’

です。

いのち というものに、自然という性質があるということです。

(中略)


人類の誕生も、この今の存在も、

やがて寿命至っての死滅も、

自ずから然らしむるものであり、

農において、衣食住において、

生活すべてにおいて、

いのち自ずから自然に添い、従い、応じ、任せるところに、

真の平和と豊かさがあり、

人類のまっとうがあります。


川口由一
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自然分娩をする吉村医院と、吉村正院長を追った
河瀬直美監督の最新作「玄牝」を、母と姉と3人で観てきました。


冒頭部、吉村先生の言葉

「お産の異常は生活の異常、ただそれだけのこと。」




私たちは月の満ち欠けを目で見て知ることができる。

私は満月の日に生まれたし、あらゆる命の生死に、月の満ち欠けが
関係していることを知っている人は多い。


でも実は、月以外の、数え切れない星たち。

そのすべてが、一瞬といえども、同じ配置にあることはなく
刻一刻と変化していて、わたしたちの誰もが、その一瞬の時を選んで
この世に誕生するとも言われている。


昔から占星術や数秘術が驚くほど当たるのはこのためだとか。


生命の誕生は、もうただ神秘。


えんどう豆の誕生(上写真)も、こんなに。


映画ではモザイク操作など一切しない、3回の出産シーン。
なぜかわからないけれど、涙と鼻水が止まらなくてもうぐちゃぐちゃ。

おかあさん、産んでくれてありがとう。



そしてつくづく、あぁ日本は本当に美しい、と思わされる映像。

この映画の監督も、自然農の川口さんも、悠久の時の流れる奈良県出身
というのはたんなる偶然ではないと思う。






いのちの世界は神の世界。

だからこそなのか、吉村先生は、本当に、人間臭い方だなと思って
なんだか安心したような。


完全にして絶妙な自然界にくらべて
矛盾に矛盾を重ねてしまう私たち人間のせつなさが
身にしみます。。



最後に、その方の手を握り、涙を流しながら
小さな声で語ってくれたという、吉村先生の言葉を・・・・

『女は 神なんだ。

女神なんだ。

仕事や 生活の心配なんてのは 全部 男がやればいい。

そんなことくらいしか 男にゃできん。

女に尽くすのが 真実の男だ。

女は やりたいことだけやって 楽しく 生きればいい。

女に生まれた素晴らしさを知って 楽しまなきゃならんよ。


女という 素晴らしさを知った女は 女神そのもの。

女になれ。』






おんなに、なりたい

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