2011年5月10日火曜日

アトピー急性増悪から1年。 身体は環境そのもの

あれからもう1年。
おかげさまで今のところ、身体のどこにもアトピーの姿は
ありません。

でもやはりこの時期、昨年の私と同じように苦しんでいる方々が
とても多いことを感じ、今感じることを書きたいと思います。



「アレルギー疾患は、環境問題そのもの」


といわれます。

わたしもアトピーが噴出しているとき、

「ああ、私の身体が病んでいるように、
地球も病んでいるんだ」

と、体のどこか奥深いところで真に実感しました。


冷静に考えてみれば、ほんとうにあたり前のことで。




身体は環境からできている。




わたしたちの身体は、わたしたちの食べるもの、飲むもの、
吸う空気でできていて、それらはすべて環境そのものであり。




環境が破壊され、痛めつけられ、生態系が狂っているのに、
その一部であるヒトの心身だけが健康であるわけがないんですよね・・・・・・




このことは、今の原発問題ともほんとうにリンクしているので
また別に書くとして、以下はほんとうに今アトピーで辛い
人たちのために。

わたしの個人的な体験と、意見です。

でもアトピー以外の病で苦しんでいる方にももしかしたら
ヒントになることもあるかもしれません。

もし少しでもどなたかの役に立てば幸いです。



~まずは身体に、皮膚に直接的な対応として~

・乾燥が辛いとき

 無理して脱保湿せずに、(できればオーガニックの)ホホバオイルを。
 カモミールジャーマンや、ヨーロッパアカマツ(シルヴェスターパイン)、
 ティートゥリー、ラベンダーなどのアロマオイルを配合しても○
 (詳細はいろんなサイトが紹介しています
  わたしが主に参考にしたサイト


・ジュクジュクが辛いとき

 亜鉛華軟膏

 ステロイドが出回る前、昔から使われている皮膚炎の薬です。
 漢方薬局や通販でも買えます。

 

 その他非ステロイドの塗り薬として、アズノール軟膏(これもよかった)、
 紫雲膏(ジュクジュクの時は×)、レスタミン軟膏、プロペト、
 ねんどのスキンミルクなど色々試しましたが、個人的には上記の2つに
 落ち着きました。

 あとはアロエヴェラ、どくだみ生葉液など、ほんとうに自然のもの
 を直接付けたりもしましたが、自然そのものはかえって刺激が強すぎ、
 逆効果になってしまったようです。
 症状をよくみて、使うことが必要かと思います。



・乾燥、ジュクジュク時ともに。また掻き壊し防止に

 チュビファースト 

 イギリスで開発されたという、アトピー治療向けの人工絹糸でできた
 包帯です。
 これはほんとうにお薦めで、ご紹介した方々にとても喜ばれました。
 amazonでも購入できます。


・石けんに気をつける

 界面活性剤入りのシャンプー、リンス、ボディソープ、洗濯洗剤は使わない。
 残念ながら市販のそれらにはほぼ100%、石油系界面活性剤が入っています。
 「無添加」とうたっているものにも、(添加していないのは防腐剤だけで)
 ほとんど入っています。

 わたしはアレッポの石鹸で、頭からつま先まで洗っています。
 
 洗濯は粉石けんです。

 ご自身の好きなものを選ばれるといいと思います。
 これはほんとうに気をつけてください。
 よく分からない方は「経皮毒」について調べてください。


・衣類

 オーガニックコットンやヘンプなど、化繊以外のできるだけ自然のものを。
 すべて綿にするだけでも違うとおもいます。



・ステロイド(およびプロトピック)

 最終的には‘完全に止める’ことがどうしても必要だと思います。

 ただ長年使ってきた人は突然止めることは危険です。

 ステロイドについて多くの誤解があると思いますが、
 止めることによるリバウンド症状とは、溜め込んだステロイドの毒が
 出てくるということではないそうです。
 長年ステロイドを使うことによって、自分自身に本来備わっている
 副腎皮質ホルモン(ステロイドホルモン)を出す副腎そのものが
 萎縮して、ほとんど機能しなくなってしまっているので、
 突然止めると、炎症を抑えるものがなにもなくなってしまうから
 すごい症状として出てしまうのです。

 ほんとうに酷い症状の方は、きちんと専門の医師と相談して
 脱ステロイドをする必要があると思います。

 自己流でやることは難しいと思います。
(永遠のいたちごっこになりかねません)
 わたしは突然自己流で止めましたが、軽度のアトピーでもかなりの
 リバウンド症状を経験しました。


~身体にいれるもの。飲食・薬について~

・飲食
 そのとき、自分にできる範囲でできるだけ自然のものを。
 欲望からでなく、身体の求めるものを。

 私はとくにコレといった食餌療法はしませんでした。
 詳しくは前に書いたのでそちらを読んでいただければと思います。


・薬
 急性症状のときは必要です。
 4000年の歴史をもつ、中医学の漢方薬を。
 日本の漢方薬はアトピーには不向きのようです。
 (現代病といわれる病は、ぜひ中医学漢方を)
 相談できる薬局一覧はこちらから。

 必要に応じて、抗アレルギー薬も。
 飲むステロイドも止める必要があります。




~トータル的な身体・気のケア~

・足裏ツボ押し
 
 足裏には全身のツボがあるといわれていますが、
 アトピーの人は、内臓がやはり弱い方が多い。
 皮膚病というより内臓疾患としたほうがよいのではないかというほど
 ですよね。
 そこでこの足裏ツボ押しをすると、ほんとうに効果があらわれます。
 偶然みつけた下記のyoutubeの通りやってみました。
 
 youtube

 ぜひ試してみてください。

 あわせて足裏の副腎のツボと、手の副腎のツボも。
 

 ゾワっときたら、せっせとツボ押し。
 花粉症や喘息などのアレルギー疾患の方にもおすすめ。


・和みのヨーガ
 ソロワーク&ペアワーク

 全身の免疫力をあげること。滞った気の循環をよくすること。
 かゆみ軽減。イライラした心を落ち着ける。

 とにかく和みのヨーガの手当ては素晴らしいです。

 とくに一番簡単で効果があったのは、手指の手当て。
 痒くて気が狂いそうなとき、しょっちゅうおこないました。



・その他ストレッチやヨガ、呼吸法など
 
 急性症状期はもちろんですが、アトピーの人は
 身体がコリがちで、緊張がつきやすいと思います。
 自分にあった、心身ストレッチ法、気の流れをよくする方法を
 身に付けるといいかと思います。
 なかでもヨガはやはり素晴らしいです。





~心に~

「体はゼッタイに間違ったことをしない」
「体は必死によくなろうとしている」

身体は浄化してくれているということを、信じて。


身体の声に心を開いて、耳をすませる。

アレルゲンに激しく抵抗している身体に、
「だいじょうぶ」と声をかける。


私たちにもともと、アレルゲン(敵)はいません。

すべては一つなのだから。


アトピーはきっとよくなります。

それぞれの気付きを経て・・・・・・・




そしてこれを乗り越えるのは、やはり私ひとりの力では険しすぎる。
家族や、いろんな方の支えあってこそでした。

あらためて、ありがとうございました。




最後に。

一番酷い箇所を写真をとって記録していました。


その一部をここに掲載します。


気分を害される方がいたらごめんなさい。





身体は、自然は、必死に浄化している。

そのことを信じる、勇気になることを願って。






2010.05.20
(湿疹から突然大量の浸出液)



2010.05.21




2010.05.23


何度か浸出液、乾燥、を繰り返し・・・・・

2010.06.11



2010.07.19


そして今




2011.05.10




ヒトが汚しては、

自然はいつも、浄化している。

4 件のコメント:

  1. アロエちゃん、よく乗り切ったね。(涙)

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  2. えっちゃんありがとう。
    渦中はどんなに辛くても、振り返ればあっという間の出来事でした。
    自然は身体はほんとうに凄い!

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  3. 僕も2,3ヶ月程前に再発してしまいました。
    小児アトピーがありましたが、完治。
    25,6歳の頃に私生活と仕事で色々あり、
    突然成人アトピーを発症しました。
    その時は最終的に休職に至り、
    酸性水等試した挙句効果なく、
    しかし時とともに自然に治っていきました。
    (仕事のストレスから解放されたので)

    30過ぎに再発。
    この時初めて漢方を頼りました。
    食餌療法と漢方で1年半位かけて完治。
    この時の我慢は本当に辛かったです。

    そして2、3ヶ月前に再発...
    以前の漢方医を頼り、食餌療法も再開。
    サプリメントと足つぼもやっていますが、
    今のところ効果は現れていません。
    (最初よりは多少良くなりましたが)

    元々アトピーが出ていない時も、
    食生活は気を付けている方ですし、
    運動不足等もありません。
    あるとすれば仕事への不安でしょうか。
    これが一番の原因とも思えます。

    早く治して、こども達とおもいっきり身体を動かしたいです...

    サイト、参考にさせて頂きますね。
    完治、おめでとうございます。

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  4. びりさん、
    コメントありがとうございます。

    完治・・・は無いのかなと思います。
    今は出ていませんが、体質を完全に変えるというのは難しいことだろうと思うので。

    アトピーは「狂った」という意味もあるそうなので、やはり自然の状態が狂ってしまっている、ということなのだと思うのです。

    一番はやはりストレスなんでしょうね。


    その状態をより、「自然」な状態に持っていくことができれば、快癒していくのではと思います。

    また再発されてお辛いところだと思いますが、どうかご自身の身体とじっくり向き合ってみてください。


    自然は必ずよい方に向かうということを忘れずに・・・・・


    ありがとうございます。

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