2010年1月20日水曜日

さくま草生農園

日曜日、念願だった「さくま草生農園」さんにおじゃましてきました。


草の中に生える元気のよいだいこん(右上角から)



千葉県の東庄町で、将来なつきの実践する自然農法(川口由一流)で
専業農家として生活されている、佐久間清和さんと知子さん
ご夫妻の営む農園です。


思い返せば

耕さず、
農薬はもちろん、肥料もあたえず、
草や虫を敵としない

そんなすごい自然農を知ったのは、おそらくなつきさんが
東京のアイランドツアーという一風変わった社長の下、
ジャマイカ専門の旅行会社で働いていたときに
会社が購読していた「88(ハチハチ)」というフリーペーパーでだったと記憶しています。


ですから、自然農を知ったのはかれこれ7~8年前くらい。
佐久間さんの農園も、そこに取り上げられたり、
手書きでつつましく広告を出されたりしていました。




その頃はもちろんまさか、自分たちが自然農を実践するように
‘なれる’とはゆめゆめ未知の段階で、さくま自然農園というのも、
私たちとは遠い世界にある、どこかすごいところだったような気がします。


佐久間清和さんは、先日NHKの番組「プロフェッショナル」にも出演された
有機農業のカリスマ・小川町の金子美登さんのもとで1年間研修された後、
地元の東庄に戻って、奥さんと自然農を始められたとか。


有機農業と自然農は、厳密にいうと実は 似て非なるもの。


循環型でエコロジカルで身体にやさしく、とっても美味しいという
共通項はありますが、
土作りや堆肥作りに、より多くの人的労力、時間を費やす有機農業を
より、自然のサイクル、リズム、力に任せて行う農法が
自然農という感じでしょうか。



さくま草生農園さんについては、そのようにずいぶん昔から
一方的に知っていたわけですが、千葉自然農の会などで
ご夫妻にお目にかかる機会ができると、将来なつき共に
すっかりそのお人柄に惚れこんでしまい、
将来が畑を自分で借りて、自然農農家として歩み始める際に、
ぜひ農家として自立されている佐久間さんの農園を見学したい
とお願いをし、ようやく(約1年越し??)実現したのでありました。


佐久間さんの畑は、とにかく草が豊富です。



また驚いたのが下の写真でわかるでしょうか??
右の土がむき出しの畑との高低差。


昔から若干の差はあったそうなのですが、なんだか極端な高低差
(1mはないくらい?)がありました。


草を生やして、草や虫や作物の亡骸がどんどん横たわって
豊かになっていく自然農の土と、
耕して無生物状態のやせた土。

こんなにも違いがでるんですね。


芸術品のように美しいキャベツ


ヤサイたちは、余分な栄養はあたえられず、
おのれの力や個性を存分に発揮して成長し、
作り手や食べる人に(!)それを認められつつ、
愛情たっぷり丁寧に育てられています。


生まれたてのにんじん

そんなヤサイたちは、太陽エネルギーをめいっぱい受けて育つので
それを食すということは、ものすごいエネルギーを私たちにあたえてくれます。


いくら無農薬といっても、工場の中で育つ野菜では、
きっと得られないパワーなんじゃないかな。





また上は、春どりキャベツの畑。

写真だとわかりずらいのですが、
畑そのものが一枚の絵画のように美しく、
そこに立っているだけで、さくもつ達の息吹に癒されます。




佐久間さんのお話を聞いて驚いたのが、「畝を立てない」
ということ。


もちろん元の畑の土質や立地条件にもよりますが、
佐久間さんの畑は条件が良く、畝立てが必要ないそう。


自然農は耕しませんが、一番最初に畝(ベッドみたいなもの)を立てる
というのが川口流で、そうしなければならないのかと思いこんでいた
ところがありました。


「思いこみ」

たくさんの思いこみやムダな常識は、どんどん捨てた方がいいですね。


そういうことから少しずつ、自由を取り戻し、適当な‘絶妙’を
楽しむ。



生命力みなぎるチンゲン菜。食べずとも見るだけでパワーがでてきます



佐久間さんは以前、「作る人のこころの状態も作物にあらわれる」
とおっしゃってました。


わたしたちは触れるもの全てに、見えない気や電気で密接にかかわりあっています。

植物とて、電化製品とておんなじですよね。



もしそうできるのであれば、美しいエネルギーを交流できたらいいな。



まだまだ書きたいことはあるけれど・・・・



佐久間さんはインターネットをしていませんので
HP等もありませんが、セット野菜の宅配販売をしています!


将来なつきは定期的にみなさんにお届けできるようになるには
もうちょっと時間が必要ですが、自然農のお野菜を食べてみたい!
という方、ぜひお問い合わせしてみてくださいね♪

無農薬・自然農玄米もありますよ~



〈連絡先・お問い合わせ〉
『佐久間草生農園』
千葉県香取郡東床町小南967 tel.0478-87-0351
佐久間 清和・知子さん


※昼間は畑に出てお留守のことが多いので
夕方以降がよいようです。


ご夫妻と捨て犬だったサクラちゃん




将来なつきもいつかお二人のように素敵な自然農農家になれるように
ますますやる気が出てきたようです。


清和さん、知子さん、どうもありがとうございました!

3 件のコメント:

  1. 私が自然農を知ったのは、いつだろう・・・。15年くらい前かな。草っぱらのキャベツでした。何気に、キャベツ。一目惚れでございました。

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  2. 作る人の心の状態も作物にあらわれるって何かわかる気がする。
    波長とか変わりそうだね。

    千葉は割と自然農実践してる人多いのかな?

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  3. ichigoちゃん、

    キャベツって店頭では黄緑っぽい色なんだけど、土に根ざしてるときは薄紫と緑の間の絶妙なグラデーションで本当に美しいんですよね。
    ブロッコリー、ケールなんかもやっぱりビューティフルです。


    シャランさん、

    そうそう波長に植物ってとっても敏感なんですってね。
    観葉植物でもおんなじみたい。

    多いのかな?
    川口さん流はあんまりいないみたいだけど・・・
    自然農といっても色んなやり方があるみたいだから、そう考えるとけっこういるみたいだよ。

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