2013年4月1日月曜日

しあわせなお産 佐久間助産院

妊娠・出産は、全ての女性にとって
なによりプライヴェートで、なによりセンシティブで
なにより尊いことがら。だと思う。

だからたった一度のお産で、私が体験記を書くのはおこがましいと思いつつ、

「あなたは本当のお産を体験したの。

 だれの力も借りずに、じぶんで。

 だからお産を語れるでしょう。

 たくさんの人に、お産の経験を話してあげることができる人になったのよ」


 そう佐久間先生に言われて、
お友達にも何人もオメデタの子が誕生したりして、
少しでも参考になればとの思いで僭越ながら書かせていただきました。
お産体験記。(だいぶ前ですが・・・)http://henodiary.blogspot.jp/search/label/%E5%87%BA%E7%94%A3%E4%BD%93%E9%A8%93%E8%A8%98



けっちゃんに紹介されて、初めて多古町の佐久間先生を訪れたとき、
まだペンの先ほどもない、小さな小さな命にむかって
「あかちゃーーん」と優しく愛おしく話しかけてくれた佐久間先生。

この方は本当に命を愛してるんだな、と感じました。


ここで生みたい!と思ってから、「助産院で産むためには」という
パンフレットを読むと、
「喘息のある方は助産院では出産できない」というような記載が・・・・・

それまで私は毎年秋になると、軽度ではあるものの、喘息に悩まされていました。

どうしよう・・・・・・・


打ち明けたら佐久間先生のところで産むことを断られるのではないかと
なかなかお伝えできなかったんですが、勇気を出して相談してみると

「そうですか。じゃあどうしたらいいか?
 喘息が出ないように、これからもっと普段の生活を気をつけてくれればいいのよ。」


ただそれだけ言われて、にっこり微笑まれました。






御年70ん才の先生は、さすがにたくさんの妊婦さんを見切れないということで
今は紹介の方しか基本的にお受けしていないというのもありますが、
検診はいつも1時間近くかけて、たっぷり見てくださる。



佐久間先生は、とにもかくにも

身体を(とくに腹部から下半身)を冷やさないこと

をなんどもおっしゃいました。


子宮のなかはいつもあったかく。
赤ちゃんがいつでも心地よくいられるように。
腹巻、靴下の重ねばき、レッグウォーマーなど外からの温めはもちろん、
身体を冷やす食べ物をたべない、とか
こまめに身体を動かして血流をよくしておくことの大切さを
おっしゃいました。

すると赤ちゃんにはいつも新鮮な空気がおくられて、安心して
スクスク成長するんだよ、と。


ちょうど今くらいの時期、毎月1kgずつくらい順調に増えていた体重が
ちょっとリズムが崩れて増えすぎているときがありました。

なんでだろう?と思ったら、体が冷えてるわよ、と。

春の陽射しが明るくなるとみんなつい薄着をしてしまいがちとか。

言われてみれば靴下の重ねばきもやめていました。

体が冷えると体がむくむ。つまり水がそこにずっと留まるので
代謝が悪くなり、体重が増える。


その後また真冬なみのしっかり防寒にしたら、ちゃんと体重が戻りました。




なんだか妊娠中、尿糖が出やすかった私・・・・・

今はまともな食生活でも、若い頃ひどい食生活を送っていたのも
たたっているとか・・・・

甘いものもなかなかやめられなかった私に、先生は厳しく指導されました。


とにかく食事が大切だということ。


特別なことはいらないから、たくさんいろんな種類のものを食べること。

いわゆる和食の小鉢になるようなものをちょこちょこ食べるのが良い、と。




本当に基本的な食事や生活。


それが全部お産のときに出るよ、と。



妊娠中、がんばればがんばった分、お産は楽になる。

妊娠中、怠ければ怠けただけ、お産は重くなる。


医療機器や薬をいっさい使わず、妊婦のカラダだけで赤ちゃんの命をとりあげる
先生は、もちろん妊婦には厳しく、そして愛情をたっぷり注いでくれました。



後産のとき、出てきた胎盤を見て、今まで赤ちゃんを育ててくれて
ありがとう、という思いが自然に出てきました。

最初は50gほどしかないのに、臨月にはその20倍もの1kgほどにもなる
子宮。
いのちをはぐくむ子宮。

「いやー子宮ってほんとうにすごいですね」と私がつぶやくと、

「子宮なんて呼び捨てにしちゃダメよ。子宮さんっていわないと」と
言われてしまった(笑)


 生まれた時の森は、本当に真っ赤で、先生はとても褒めてくださった。

「ママががんばったから、この子は血流がよくて真っ赤だったのよ。
 今は青ちゃんやらピンクちゃんが多くてね」と。

そして切り取ったへその緒も、固まると真っ白になって、

「ママがいい食べ物たべてたから白いのよ。がんばったね」と。



とにかくお産の最中から産後は褒めてくれて、嬉しいやら恥ずかしいやら(笑)



 産後の先生もすごかった。


適宜におっぱいをチェックしてくださり、産後数日たって、「今だね」という時に
お風呂に入り、ジェットバスでおっぱいを丁寧に刺激すると、
驚くほどバーーーンと大きくなったおっぱいから
まー驚くほど溢れ出るおっぱい。

す、すごい。。。



初めて便が出たときに、それはただ「便が出た」ということではなく
体ぜんたいの循環が回ってきた、と判断されていた。


 体という自然を熟知されている佐久間先生。



小さな森におっぱいを吸われるたびに、キュウキュウと子宮が収縮していくのを
しっかり感じながら、わたしは何の不安もなかった。


 ただただ、すごいなぁすごいなぁ、と体の神秘に敬服する思いでした。








 わたしは、やっぱり、自然の力を信じているので、
できれば多くの女性が、自然なお産ができたらいいな、と心から思う。


なんだか偉そうに思われるかもしれないけれど、
私ほど酷い20代の食生活や生活をしていた人も珍しいでしょう(笑)
ってくらいの、こんな私でも産めたのです。


冷えも頭痛も、腰痛も生理痛もありました。

8cmもの子宮筋腫があるかもしれない、と言われたこともありました。


喘息、アトピーもありました。






でもほんとにただ、食事と生活を、より自然に、当たり前にしただけです。




佐久間早苗先生のような素晴らしい助産師さんがいるおかげで、
日本の女性はしあわせなお産ができること、
ほんとうにありがたいことです。
ありがとうございます。






お産をされる女性にはぜひ読んでいただきたいのがこちらの本。
本当に素晴らしいです。

薪割りやスクワットをしなくても、自然なお産はできるけど、、、、、、

産声もあげず、出てきておだやかにニコニコしているなんてことが
あるなんて・・・・
さらにさらに赤ちゃんのリズムに寄り添うお産。。。
ぜひ体験してみたいです。



次にもしお産をする機会に恵まれることがあったら
できたら自宅で産んでみたいと思います。


佐久間先生もおっしゃっていましたが、お産はご飯を食べたり、排泄したり、
洗濯したり、そんな生活のほんとうに、ごく一部のことだから。



たくさんのしあわせなお産がありますように。。。。


佐久間先生への感謝の気持ちをこめて。
  
 





1 件のコメント:

  1. 5月3日にコメントくださった方、どうもありがとうございました。

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